顎関節症の治療
当院では歯科用CTにて顎関節の位置を特定し、異常があればその位置をマウスピースで移動させ、歯の並びを正します。
顎関節症に対するマウスピースには次のような効果があります。
- 歯ぎしり・食いしばり自体を減少させる
- 顎関節にかかる力を軽減する
- 強い力から歯を守る
インビザライン
Invisalign
①インビザラインfull
最も一般的なインビザラインです。デコボコが大きい歯並び、八重歯、出っ歯、抜歯が必要な場合など、最も多くの症例に適応することができます。治療方針の変更や、治療の延長をすることができるメリットがあります。
インビザラインfull | 880,000円〜 |
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分割お支払いの場合 | 120回払い 8,867円/月〜 |
②インビザラインfirst
混合歯列期(乳歯と永久歯の交換期)にある子どものためのマウスピース型矯正装置です。
インビザラインは、これまで主に永久歯が生え揃う時期の矯正治療(第2期治療)で使用していましたが、インビザラインシステムの技術進歩により、乳歯と永久歯が混在する時期の矯正治療(第1期治療)からの使用が可能になりました。
③インビザラインlight
インビザライン・ライトは、前歯の多少のズレやすきっ歯など、軽度の不正歯列を改善するための部分矯正や、矯正治療後の後戻りのリカバリーに適したマウスピース矯正です。一般的なインビザライン・フルは、製作できるマウスピースの数や治療期間に制限はありませんが、インビザライン・ライトは14ステージ(1ステージ:2週間)以内に治療が完了する症例に限定されます。適用症例は限られますが、短期間(約7ヶ月)で治療が終わること、また治療費を安く抑えられることがメリットです。なお、永久歯がすべて生え揃っていない段階でも治療をスタートできます。
④インビザラインi7
インビザライン・i7は、インビザラインのなかでももっとも手軽なオプションです。上述のインビザライン・ライトと同様に、前歯の多少のズレやすきっ歯など、軽度の不正歯列や矯正治療後の後戻りの改善に適したマウスピース矯正です。インビザライン・ライトよりも、さらに軽度な症例が対象となり、7ステージ(1ステージ:2週間)以内に完了する症例に限定されます。歯の移動範囲も、前歯と第一小臼歯のみに限られますが、短期間(約3.5ヶ月)で治療が終わることや治療費を安く抑えられることがメリットです。こちらも、永久歯がすべて生え揃っていない段階で治療をスタートできます。
⑤インビザラインGO
インビザラインGOは、インビザラインのうち、前歯~手前の小臼歯の矯正に特化したシステムです。
軽度の八重歯やガタつき、前歯のすき間などを整えたり、インプラントやラミネートベニア治療の補助として使ったり、部分的な軽い矯正に最適です。
インビザラインGO | 両顎 440,000円〜 |
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分割お支払いの場合 | 120回払い 4,433円/月 |
①出っ歯の原因
歯性上顎前突と骨格性上顎前突に大別されます。歯性上顎前突は、上下顎の骨格的なバランスに問題はなく上顎前歯が前方に突出している状態で、原因として指しゃぶり等の悪習癖が考えられます。
骨格性上顎前突は下顎骨に対して上顎骨が前方に突出した状態で、先天的なものであると考えられます。
②出っ歯に適している治療法
歯性上顎前突症の場合は、矯正装置のみで改善することが可能です。
抜歯は必ずしなければならないわけではありません。軽度な歯性上顎前突は歯列を後方に下げることで改善されますが、程度が著しい場合は抜歯が必要となります。また、骨格性上顎前突の治療では外科手術を併用することがあります。
①叢生の原因
歯のでこぼこ(叢生・乱杭歯・八重歯)の原因は、顎と歯の大きさの不調和な関係にあります。
顎が小さいことに対して歯が大きい場合に、歯の正しく並ぶのに必要なスペースがなくなってしまった結果、歯並びがでこぼこになってしまいます。また乳歯が早期に抜けてしまった場合にもその空間に左右の歯が移動し、生え変わる永久歯のスペースを奪ってしまうケースもあります。
②叢生に適している治療法
取り外し式の装置を使用して、顎を広げる治療を行い永久歯の生えてくるスペースを確保していきます。
歯列を拡大したり、奥歯を後方へさげてスペースをつくり凸凹を整えていきますが、重度の場合は抜歯が必要になります。
①受け口の原因
まず受け口・しゃくれとは、噛み合わせが通常とは逆の向きになっていることであり、見た目でいうと下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。
受け口・しゃくれの原因には、
があります。
②受け口に適している治療法
取り外し式または固定式の装置を使い、上の前歯を前に押し出して反対咬合を改善します。骨格的な成長のアンバランスがある場合は、下顎の成長を抑える装着や上顎の前方成長を誘導する装置を使用し、上下顎の成長バランスを整えながら噛み合わせを改善していきます。
歯の生え方の問題なので、インビザラインのマウスピースを装着することで歯を内側へと戻していきます。しかし、これは軽度の受け口の方に適応されるため、重度の受け口の場合にはインビザライン矯正だけでは治療ができないこともあります。
また、骨格の問題である「骨格性の受け口」の場合には、矯正治療だけでなく顎の骨の外科手術が必要になるので、とても大掛かりな処置になります。
外科手術は、「下顎骨切り術(セットバック法)」という施術方法で、下顎の骨切りを行い、後方へスライドさせます。
①すきっ歯の原因
すきっ歯の原因は、主に顎と歯の大きさの関係にあります。顎が大きいことに対して歯が小さい場合に、バランスの関係上歯に隙間ができてしまいます。また虫歯や歯周病などが原因で歯を失ったり、歯がない状態が続いた場合にも隙間ができることがあります。
②すきっ歯に適している治療法
お子さまの場合、乳歯と顎の大きさの発達の関係から、永久歯が生えてこれば自然とすきっ歯が改善される可能性があります。そのため無暗に矯正治療を行うことはいたしません。一度診断を行い、もし矯正治療が不要であれば様子を見ていきます。
将来的に矯正治療が必要なタイミングで、初めて治療を開始するようにしています。
インビザラインを使用し、歯と歯の間の隙間を埋めることが出来るように歯全体の移動をさせていきます。
①開咬の原因
開咬(かいこう)とは、奥歯はかみ合っているのにもかかわらず、前歯が噛み合っていない状態です。
開咬の原因は、遺伝的な問題や幼少期に問題あることがあります。指しゃぶりの癖(どっちかというと出っ歯)や上下と前歯の隙間を舌で触ったり、押し続けてしまう癖が原因となってしまいます。
②開咬に適している治療法
開咬は、子どものころであれば矯正治療で対応できる場合がほとんどです。
開咬の方は物を飲み込む際に、舌で歯の隙間をふさいで口内の圧を調整する、舌突出癖を持っている方がほとんどです。開口の根本的な原因は舌を前に突き出して歯の間を広げてしまうことにあることから、この癖を治さないと開口は一度治療が完了しても再度復活してしまいます。
当院では、根本的な解決を目指すため、開口の矯正治療と同時に物を飲み込む訓練を行っていきます。
インビザラインにて奥歯の圧下(下に沈めること)、前歯の挺出(噛み合うように出すこと)を組み込んだ動的矯正治療を行い、理想的な噛み合わせを確立した後、保定を行います。加えて小児の場合と同様に、根本的な解決を目指すために舌突出壁を克服する訓練も行っていきます。
また程度が著しい場合や骨格的に問題があるなどの場合には外科手術を行うこともあります。
当院では歯科用CTにて顎関節の位置を特定し、異常があればその位置をマウスピースで移動させ、歯の並びを正します。
顎関節症に対するマウスピースには次のような効果があります。
インビザライン矯正をはじめとした歯列矯正は、顎の骨に埋まっている歯を人為的に移動させる処置です。重度の歯周病によって顎の骨がもろくなれば、歯の移動もしやすくなりそうに思われがちですが、実際はそんなことはありません。
歯の移動には必ず、歯の再生も起こらなければならないからです。歯が移動した先で、顎の骨が再生されなければ、その位置で定着できません。その状態を確認できるのが歯科用CTです。
歯科用CTは歯の根っこの位置や長さ、顎の骨の状態、親知らずの状態を把握することが可能です。それにより安全かつ効率よく歯を動かす為の診断を行うことが出来ます。
インビザラインの治療は、はじめに矯正治療専門の歯科医師によるヒアリングから始まります。患者様の歯並びの悩みやインビザラインに関する疑問をヒアリングし、メリットやデメリット、具体的な治療内容・費用について説明いたします。
次に口腔内の検査です。当院ではiTero(3D光学スキャナー)を使って歯の形状や歯列の状態をスキャンし、データ化します。そのデータから虫歯や歯周病の有無を確認し、現状の歯並びから理想の歯並びのシミュレーションを行なっていきます。
虫歯や歯周病がある状態ではインビザライン治療は開始できませんので、先に虫歯や歯周病治療を行います。
もし顎がカクカクする、顎を動かすと痛みがあるなど顎関節症の可能性がある場合もインビザライン治療は開始できませんので、検査の際に触診などで治療方針を確定します。
検査で虫歯や歯周病の症状が診られた場合、インビザライン治療を開始する前に治療します。
当院ではインビザラインなど自費治療だけでなく保険治療にも対応しております。計画から治療、そして治療後のメンテナンスまでトータルでお任せいただけます。
他院で虫歯や歯周病を治療中の場合、そちらの治療が完了してからインビザライン治療を開始します。
顎関節の症状が診られた場合、COPAスプリントと言われる硬い樹脂のマウスピースで顎関節に適切な顎位(あごの位置)を模索し、症状を改善していきます。
スプリント治療では、iTero(必要に応じて再撮影)とCTの撮影データを元に患者様に合ったマウスピースを作成し、治療を行います。マウスピースの作成期間は1ヶ月ほどかかり、治療期間は3〜6ヶ月かかります。
検査の際に虫歯や歯周病、顎関節症の症状が診られないと場合、CTを使って歯の状態を確認します。
CTでは、下記のような症状の有無を確認します。
歯を動かすインビザライン治療に支障が出る歯を確認し、抜歯を行う場合があります。
これまでの検査を元に、治療計画や期間、費用が確定しますので、ご提示いたします。患者様のご承認をいただき、
上記2点が確認でき次第、患者様に合ったマウスピースを作製します。
マウスピースの作製には1ヶ月ほどいただいております。
ご来院いただき、マウスピースの装着方法やお手入れの方法をご説明します。
治療期間の目安は1年半〜2年半ほどになります。
治療期間中は定期的に通院いただき、治療の進行状況や歯並びを確認し、マウスピースの交換などを行います。
すべてのマウスピースの装着が終わり、歯並びの改善が診られますと、インビザライン治療は終了です。
オルソパルス(OrthoPulseR)とは矯正治療の効果を促進することができる光加速装置のことです。
インビザラインなどのマウスピース矯正を行っている人が一日10~20分使用することで、歯の移動を早め、治療期間が短縮される機器です。
【メリット】
【デメリット】
マウスピースによるインビザライン治療が終了した後は、メンテナンスが必要です。
マウスピースを外した後は、舌などのクセによって歯の位置が戻ったりしないように保定装置(リテーナー)を装着していただきます。装着する期間の目安は1年〜3年で、保定料は16,500円(税込)です。
メンテナンスでは噛み合わせや歯並びの経過観察をしますので、保定期間中も定期的にご来院ください。
①目立たない
インビザラインは、従来の金属ワイヤーとブラケットによる矯正装置とは違い、透明なマウスピース型のため、目立たず周囲から気づかれにくい装置です。
②痛みや違和感が少ない
インビザラインは、厚さ0.5mmのマウスピースを交換していきます。1つのマウスピースで歯を動かす距離が少ないため、痛みがありません。
金属ワイヤーとブラケットのような装置自体の異物感が少なく、マウスピース自体も歯の部分だけを覆う最小の形態となっています。
③取り外しができる
マウスピースは、必要に応じてご自分で取り外しが可能です。食事や歯磨きの際には取り外すことができるので、虫歯や歯周病などの心配もありません。
④通院回数が少ない
基本的に2ヶ月~3ヶ月毎の通院となります。留学や海外出張などで来院が困難な場合にはさらに通院回数が少なくなるよう対応いたします。
⑤信頼度の高い矯正装置
世界中で800万人以上の治療実績があり、数多くの研究が行われています。
インビザラインは、より確実で快適な治療が提供できるよう日々改良が加えられ、進化し続けている矯正システムです。
⑥同時にホワイトニングができる
インビザラインのマウスピースを利用してホワイトニング(ホームホワイトニング)を行うことができます。ブラケットがないため、オフィスホワイトニングも可能です。
結果的に審美性が高まります。
⑦顎の痛みや偏頭痛を改善
顎関節症による顎の痛みや顎周辺の筋肉のコリから生じる偏頭痛などを、マウスピースで顎のズレを正し、症状を改善することができます。
①装着時間を守らないと歯は動かない
マウスピースを装着しなければ歯は移動しません。
マウスピース矯正は装置が取り外せることは大きなメリットでもありますが、簡単に装置が取り外せるため、患者様が責任を持って決められた時間装置を付けなければ治療は進みません。
②治療できないケースがある
患者様の歯並びや口腔内の状況、希望される治療結果によってはインビザラインで治療できないことがあります。
また、インビザラインのみでの治療に限界がある場合は、ワイヤー等の補助的な装置が必要になることがあります。
③治療が受けられる歯科医院が限られている
インビザラインは新しい技術を使用した矯正治療法です。そのため、矯正歯科だからと言ってどこの歯科医院でも受けられるわけではありません。
インビザラインGOは、前歯の矯正治療に特化した、新しいタイプのインビザラインです。
薄く透明なマウスピース型である点、1~2週間ごとに交換していく点、痛みの少ない点、食事・歯磨きがストレスなく行える点、取り外して簡単に洗える点など、インビザラインの大きな特長はしっかりと引き継いでいます。
前歯の矯正治療に特化しているため、治療期間が短く、費用が抑えられます。また、その場で今の歯並びを撮影・シミュレーションを行い、矯正が出来る・出来ないの診断も可能です。
歯科矯正治療で痛みが少なく目立ちにくいインビザライン矯正を希望される方が増えており、さまざまな歯の状態に対応するためにIPRを併用しています。
インビザライン矯正では、治療前検査で矯正部位を確認するとともに歯を動かすためのスペースを計算します。IPRはそのスペースを作るために歯の一部を削る処置です。
日本人の歯のエナメル質の厚みは1~2mmですが、IPRでは削り取る幅が最大でも0.25mmとわずかなため、歯に痛みを感じたり虫歯になるということはありません。IPRによって歯を動かすためのスペースの確保ができるため、インビザラインと併用した歯科矯正がスムーズに進み、全体の治療期間の短縮を図ることが可能です。
IPRで処置することは歯の移動のためのスペースを作るばかりでなく、上下の歯のバランスを整えたり前歯の傾斜を改善できます。
インビザライン矯正では治療のために口腔内をスキャンして得た歯型のデータで3D画像を作り、その画像からIPRで削る歯の位置と厚みを判断し治療計画が作られます。インビザラインを装着してから何週目にどの歯を削るのかという計画を立て、矯正治療と並行しながら慎重に進めることが可能になりました。
歯科医師は、治療計画と患者様の歯の状況を調べながら最適な治療の判断を繰り返すことで痛みや不安のない安心の治療ができます。
インビザライン前
インビザライン後
治療期間 | 6ヶ月 |
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施術の内容 | インビザラインGO |
施術について | 前歯の並びを綺麗にしたいという女性です。 上下共に歯並びがガタガタになっており、インビザラインGOにて矯正治療を行いました。 |
施術の副作用(リスク) |
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費用 | 440,000円(税込) |